Person - 2019-04-12 01:59:00

歌うことでつながった「僕」でいられる場所。

シンガー - COLA

シンガーとしての原点。

小学6年生で祖母を亡くしました。そばにいることが当たり前だった人を「亡くす」という初めての経験でした。そもそも、おばあちゃんっ子だった僕にとって、祖母の死は受け入れ難く、実感すら湧きませんでした。
1日1日と日が経つにつれ、少しずつ「おばあちゃんは、もういないんだ」という喪失感がこみ上げてきて、寂しかったはずなのに泣くことすらできませんでした。ちょうどその頃に出会ったのが「歌」でした。自分の言葉じゃないのに、まるで僕の気持ちを代弁してくれているような不思議な感覚とともに、涙が溢れて止まらなくなったことを覚えています。

祖母の死をきっかけに、僕は今でいう「うつ病」みたいなものになってしまいました。頑張ろうと思えば思うほど、頑張れない自分がいました。もどかしくて苦しくて、でもどうすることもできませんでした。

そんな辛い時でも、1つだけ自発的にできたのが歌うことでした。歌うことで、自分が自分でいられる・・・頑張らなくても自然に言葉とメロディが僕の中を駆け巡っていました。そんな日が続くうちにたどり着いたのは、「歌うことで発信する立場になりたい」という前向きな意思でした。僕の中に差し込んだ光のような想い・・・あの時の想いが、シンガーCOLAの原点だったように思います。

クラブシンガーとしてのデビュー。

「歌いたい」「発信していきたい」そう思いながらも、恥ずかしながら27歳になるまで、何もできずに悶々としていました。
ある夜、誘われて飲みに行ったBARで、友人がオーナーさんに「コイツ、歌ってるんですよ」と、僕を紹介してくれました。BARとクラブを経営していたオーナーさんの計らいで「じゃ、今度イベントがあるから歌ってみてよ」と誘っていただけることになりました。
以前から「シンガーになりたい」と言っていた僕のことを気にかけてくれた友人の一言は、シンガーCOLAとして誕生するきっかけを作ってくれました。
振り返ってみると、そのご縁でつながった出会いがTRIGGERのような存在になり、最初はクラブシンガーとしてデビューすることができました。

「もっと、いろんな方々に歌を聴いてほしい」という想いが強くなり、現在はアコースティックスタイルで、地元、佐賀の街や企業のイベントに出演したり、福岡ではBARなどでライブをしています。

聴いてくださる人や、ファンになってくださる人達が増えていくたびに、発信する側として何ができるだろうか?どうすれば楽しんでらえるだろうか?どうすれば喜んでもらえるだろうか?・・・当たり前のことですが、いつも考えています。

何よりも、僕の歌を好きでいてくださる方々が、COLAとしての存在意義を僕に見出してくれているように思います。と同時に、「1人じゃない」ということを実感することができるのも事実です。

人とのつながり、そして見守ってくれる存在。

現在では、様々な発信の方法があって、実際にSNSなどを通して出演の依頼をいただく機会もありました。それでも、やはり、生でライブを見ていただいたり、実際に話をして僕の性格を知っていただいた上で、依頼をくださる方が多いです。SNSが欠かせなくなった今の時代においても、人と人のつながり方の基本が変わらないことに有難いとさえ感じています。

これまでは、出会うことがなかったであろう素晴らしいアーティストの方々や、応援してくださっているファンの方々、ジャンルを問わず僕を受け入れてくださった方々、いつも一緒に笑ってくれる友達のお陰で、人とつながることの大切さを実感しています。

そして、この歳になっても、こんな素晴らしい経験をさせてくれて、温かく見守ってくれている母には本当に感謝しています。こうして歌っている僕を認めてくれている母の存在があってこそ、歌うことに専念できていること、この場を借りて「ありがとう」と伝えたいです。

 

僕の言葉で伝えたい想い、音楽。

ライブでは、いい意味でラフに構えるように心掛けています。ラフな精神状態を維持することで、お客さんの顔をちゃんと見ることができます。ライブで一番楽しいのは、楽しんでいるお客さんを見ることができるその瞬間だったりするので、ガチガチに決めて挑むより僕自身も楽しむことができます。

曲作りに関しては、まだまだこれから増やしていきたいと思っています。聴いてくださる方の気持ちになって、できるだけ自分の言葉で、飾らない自分を真っ直ぐに表現していきたいと思っています。

あの日、僕が経験したように、歌を通じて僕の言葉が誰かを助けたり、手を差し伸べてあげられるような存在になること、喜んでもらえるような瞬間があることを信じて、聴いてくださる方に想いを届ける活動をこれからも続けていこうと思っています。